名前 千代の井(ちよのい)
住所 京都市上京区五辻通智恵光院西入
場所 本隆寺境内
問合せ先 075-441-5762
駐車場
境内に数台無料、ほとんどが契約車
交通 市バス 今出川浄福寺下車 徒歩5分
お話 焼けずの寺の云われと千代の井。
千代の井は西陣七名水の一つでしたが、残念なことに
いつしか井戸は涸れてしまい、お水は湧いていません。
享保15年(1730)6月に上立売通室町付近にあった呉服店から出た火は、
強風にあおられて西陣一帯を焼き野原にしました。
俗に言う
「西陣焼け」という大火です。
寺も本堂の柱が燃えましたが女の人が現れて、本堂前の「千代の井」から
水を汲んで火を消しました。まわりは一面の焼け野原になりましたが
不思議に寺の本堂だけが残りました。
これは本堂の鬼子母神像が火災から寺を守ったと云われています。
江戸時代に京都最大の天明8年(1788)に起 きた「天明の大火」の時も、
寺だけは焼けずに残りました。
また本堂前の千代野井は,無外如大尼(千代野姫)が満月の夜,
この井戸で水を汲んでいたところ,桶の底が抜けて月影が水とともに
消えたので,仏道に入ったという由緒が残っています。
現在、井戸は埋められてさびしく井桁だけになって無残な姿です。