名前 名水「八功徳水」(はっくどくすい)
住所 京都市東山区八坂鳥居前東入ル円山町626
場所 長楽寺・平安の滝
問合せ先 075-561-0589
駐車場 近場になし・円山公園の上までうまく行けたら、置けますが大変です。
八坂神社まわりのコイン駐車場を利用するのが安心です。
交通 京阪・四条駅から徒歩30分。八坂神社から10分。
お話 円山公園の中をあがっていくと東大谷に隣接してお寺はあります。
建礼門院ゆかりの長楽寺は、創立は西暦805年(延暦24年)に桓武天皇の
勅命によって
最澄(伝教大使)を開墓として創建されたお寺です。
御本尊は、最澄が自ら彫られたと伝えられている准胝観音です。
境内には裏山の東山々腹より湧出する滝水があり、これを”平安の滝”と呼び、
その滝壷を囲む人工の石壁には、多くの石仏が刻まれていて、古いものは
藤原時代にさかのぼるものもあります。
また水の名を八功徳水(はっくどくすい)とよび、奥院の山中からの湧き水で
八種の功徳があるといわれています。
八種とは、甘い、冷たい、軟らかい、軽く、清浄、無臭、飲時不損喉、
飲己不傷腹の性質で京の名水とよばれています。
安徳天皇の母、建礼門院は、文治元年(1185)、壇ノ浦で死にきれず、
源氏に捕らえられてこの寺で出家し、天皇の菩提を弔ったと『平家物語』は
伝えています。
お庭は足利八代将軍義政の命をうけ、相阿弥が銀閣寺の庭を作るとき、
試作的にこの庭を作ったと伝えられています。
宝物殿には多くの建礼門院関係の品がありますが、特別公開時でないと
見ることは出来ません。