名前 麩嘉の慈野井(じのい)
住所 京都市上京区西洞院通椹木町上ル
場所 麩嘉本店の左横
問合せ先 075-231-1584麩嘉・定休日◇月曜日、最終日曜日
駐車場 向かいに専用駐車場6台有り
交通 京都市営地下鉄「丸太町」下車10分
お話 生麩の老舗・麩嘉の店の横にひっそりと蛇口が一つありました。
水受けの石臼がなければ、それとはわかりません。
お店はこのお水を使用して生麩を作っているそうです。
京都のお店は今も地下水を使用している処が多数あります。
昔からの老舗のお店ほど特にお水にこだわっています。
地下水は、水道水と違ってお水の品質が良く、温度、
成分等が安定しているからです。
麩嘉の井戸水の水温は15.8度。
夏場の水道水は20度を超えます。冬場は冷え切っています。
生麩を作るには水に溶けやすいデンプン質を洗い落とし、
麩の素の小麦たんぱくのグルテンを作ります。
この作業に井戸水が欠かせません。
御所からさほど遠くない場所にこちらはあります。
蛇口の上に井戸について店主の説明書きが張ってありました。
「平安時代の昔はこのあたりは公卿である滋野貞主の
邸地だった。
慈野邸には名水が湧いていてその名前が付きました。
西100mのところに慈野井がありました。」
王朝以来、京洛七名水の一つでしたが涸れてしまいました。
今の井戸は昭和51年に60mの深さで水脈にあたったと
いうことです。
本来の慈野井とは水脈は違う様ですが名水に
変わりありません。
お店に入って麩菓子を一袋買いもとめました。